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THE DAILY PULSE


Amangati —— “Amanの静けさ”が、海へ移動する
Amanが三十年以上かけて磨き上げてきたのは、ラグジュアリーの誇示ではなく、静けさという体験の設計だった。喧騒から距離を取り、視界を整え、呼吸を取り戻す。Amangatiは、その哲学を初めて“海上”へと持ち出すプロジェクトだ。
2027年春に就航予定のAmangatiは、Aman at Seaの第一号。サンスクリット語で「peaceful motion(静かな動き)」を意味する名の通り、目的地へ急ぐのではなく、移動そのものを“滞在”へと変換する。乗客は94名、全47室のスイートという極端に低密度な設計が、船旅にありがちな群衆性を切り離す。
建築・デザインを手掛けるのはSINOT Yacht Architecture & Design。Amanの「余白」を海上で成立させるために、素材の穏やかさと自然光、そして水平線へ視線が抜ける構成が強調されている。
2月17日読了時間: 2分


ロンドンのデザインミュージアムで開催されるNIGO®初の大規模回顧展。700点超の展示を通じて、ストリートとラグジュアリーの交差を読み解く。NIGO®「From Japan with Love」
2026年5月1日、ロンドンのデザインミュージアムで、NIGO®の世界初となる大規模回顧展「NIGO®: From Japan with Love」が開幕する。
展示数は700点以上。うち約600点は1993年創業のA BATHING APE®を中心としたNIGO®自身のアーカイブから出品される。だが本展は単なるブランド回顧ではない。30年以上にわたる創作と蒐集、そして文化編集の軌跡を制度的文脈で再定義する試みである。
10代の寝室から始まる文化史
展示は、1980年代のNIGOの10代時代の寝室再現から始まる。
そこには、リーバイスのType IIデニムジャケット、ヴィンテージのベースボールキャップ、バーシティジャケット、スター・ウォーズのフィギュア、日本の玩具や音楽レコードなど、東西文化が混在する約300点が並ぶ。戦後のアメリカ文化流入という歴史的背景を経て、日本の若者文化がどのように再編集されたか。その視点が本展の導入部に据えられている。
2月17日読了時間: 3分


コレクターなら知りたい。注目の女性芸術家
いま、女性芸術家の実践が静かに市場と制度を塗り替えている。本シリーズでは、その表現の強度と評価の構造に目を向け、長期的にコレクションへ組み込むべき作家を考察する。
第一回に取り上げるのは、ロンドンを拠点に活動するサラ・アンステスだ。
アンステスの作品は、一見すると親密で静かな肖像画のように見える。しかし、その内側には断片化された物語が潜んでいる。若い女性像は夢の残像のように現れ、時間軸は曖昧に揺らぐ。過去と現在、現実と記憶、神話と個人的経験が交差する構造だ。
彼女の制作はドローイングと油彩のあいだを往復し、線の繊細さと色面の柔らかさが緊張関係を生む。構図は閉じているようでいて、物語は決して完結しない。この“未完の感覚”こそが、作品を長期的に解釈可能なものにしている。近年、アンステスはニューヨークのKasmin Gallery、Perrotin Gallery をはじめとする国際的文脈で発表を重ねている。市場の急騰型アーティストではない。しかし、キュレーション主導の評価が積み上がるタイプの作家であることは明らかだ。
2月17日読了時間: 2分


新しい旅の形。スポーツ観戦旅行の変化−熱狂からラグジュアリー体験へ
近年、富裕層やラグジュアリー旅行者が求める体験は、単なるビーチリゾートや都市ステイから一歩進んでいる。「観るためだけの旅」から、「観ながらその土地の文化を体感する旅」へ。 その象徴がスポーツ観戦を軸にした旅だ。
これまではスポーツ観戦旅行といえば、サッカーW杯、オリンピック、ウインブルドンやテニス四大大会といった“特別な瞬間”に限られた体験だった。しかし今、その構図は変わりつつある。
Expediaのトレンドレポートによれば、世界の旅行者の57%が「旅行中にその地域ならではのスポーツを観戦したい」と回答。Z世代およびミレニアル世代ではその割合は約68%に上る。さらに日本人旅行者では、「その地域の伝統や文化を学びたい(55%)」「観戦時の雰囲気やエネルギーを感じたい(51%)」といった理由が上位に挙げられている。
つまり、スポーツ観戦は単なるエンターテインメントではなく、文化体験の入り口として機能し始めている。
2月17日読了時間: 3分


光とアーチが結ぶ、トゥルムの空とモロッコ建築
トゥルムのジャングルに差し込む強い日差し。その光をいかに受け止め、いかに制御するか——「Palma y Arco」は、その問いから始まった建築のように見える。
このブティックホテルは、モロッコ建築の構造的語彙を基盤にしながら、トゥルムという土地の気候と文化に応答するかたちで設計されている。単なる意匠の引用ではない。ここで行われているのは、異なる文化圏の空間原理を、光という媒介を通して結び直す試みだ。
“Arco(アーチ)”は、この建築の核となるモチーフである。連続する曲線はファサードや回廊に秩序を与え、同時にトゥルムの空を断片的に切り取るフレームとして機能する。
朝は淡く、昼は鋭く、夕刻には長い影を落とす。その移ろいは壁面に陰影のレイヤーを描き、建築を静的な存在から、時間とともに変化する立体的な装置へと変える。モロッコ建築に見られるアーチのリズムは、ここではより抽象化され、過度な装飾を排した幾何学として再構成されている。その結果、異国趣味ではなく、普遍的な静謐が立ち上がる。
2月16日読了時間: 2分


Martin Margiela(マルタン・マルジェラ)が九段ハウスで日本初の大規模個展 — 歴史的邸宅で紡ぐ“観察のアート”
ベルギー出身のアーティスト マルタン・マルジェラ(Martin Margiela) が、東京・九段ハウスで待望の大規模個展 「MARTIN MARGIELA AT KUDAN HOUSE」 を開催する。会期は 2026年4月11日(土)〜29日(水・祝) まで。歴史あるスペイン様式の洋館という空間全体を舞台に、これまでの創作世界が立ち上がる。
古邸×現代美術 — 親密な展示体験へ
1927年に竣工し、登録有形文化財にも指定される 九段ハウス は、旧山口萬吉邸として知られる邸宅だ。Margielaはこの空間に、コラージュ、絵画、ドローイング、彫刻、アッサンブラージュ、映像インスタレーション など、多様な表現を展開する予定だ。来場者は各部屋を巡りながら、作品とごく近い距離で向き合う体験へと誘われる。展示構成とキュレーションは、すべてアーティスト自身が手がけるという点も特筆される。
2月15日読了時間: 2分


ZumaがF1の世界へ。メルセデスAMG PETRONASと結ぶ“食”の新しいピットレーン
日本料理を世界の主要都市で磨き上げてきたイギリス発の「Zuma(ズーマ)」が、モータースポーツの頂点・フォーミュラ1へとアクセルを踏み込んだ。Mercedes-AMG PETRONAS F1チーム との長期契約により、Zumaは選ばれたレースウィークエンドとプライベートホスピタリティの現場で、ゲスト体験を“食”から再設計していく。
今回の提携でZumaに与えられた肩書きは、「Lifestyle & Dining Curator(ライフスタイル&ダイニング キュレーター)」。単なるケータリングやスポンサードの枠を超え、チームが展開するホスピタリティ空間における食体験そのものを、世界観ごとキュレーションする役割を担うという。発表は英国ブラックバックリーで行われた。
F1がファッション、ビューティ、アートといった異業種と結びつきながら“カルチャーのプラットフォーム”へと領域を広げるいま、Zumaの参入は自然な流れにも見える。だが同時に、世界的レストランブランドがF1チームとこの形で組むのは初とされ、ホスピタリティの設計思想そのものがアップデート
2月15日読了時間: 3分


砂漠の首都、覚醒する夜。W Riyadhが描くリヤドの新時代。
リヤドの躍動的な金融街、King Abdullah Financial District(KAFD) に、世界が注目するライフスタイルホテル 「W Riyadh – KAFD」 が2026年春、ついにデビューする。これはサウジアラビアで初となる W Hotels ブランドの進出であり、国際的なラグジュアリーシーンに新たなページを刻む一軒だ。
建築とインテリアは、モダンで洗練された美意識と、砂漠の文化的背景を織り交ぜた意匠が特徴。全210室の客室には、17のスイート、2つのペントハウス、そして最上級の「W Penthouse」が設えられ、均整の取れた造形美とディテールへのこだわりがそれぞれの空間を彩る。
ロビーラウンジからはじまるパブリックエリアは、昼は洗練された社交の場として、夜は多彩な文化プログラムを帯びた社交舞台へと表情を変える6つのダイニング&バーを擁する。ブランドの象徴的な W Lounge は、スタイルと音楽が交差する社交の中枢となるだろう。
ウェルネス施設も充実しており、極上のリラクゼーションを約束する AWAY Spa、最新機
2月15日読了時間: 2分
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