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TRAVEL & LEISURE


Amangati —— “Amanの静けさ”が、海へ移動する
Amanが三十年以上かけて磨き上げてきたのは、ラグジュアリーの誇示ではなく、静けさという体験の設計だった。喧騒から距離を取り、視界を整え、呼吸を取り戻す。Amangatiは、その哲学を初めて“海上”へと持ち出すプロジェクトだ。
2027年春に就航予定のAmangatiは、Aman at Seaの第一号。サンスクリット語で「peaceful motion(静かな動き)」を意味する名の通り、目的地へ急ぐのではなく、移動そのものを“滞在”へと変換する。乗客は94名、全47室のスイートという極端に低密度な設計が、船旅にありがちな群衆性を切り離す。
建築・デザインを手掛けるのはSINOT Yacht Architecture & Design。Amanの「余白」を海上で成立させるために、素材の穏やかさと自然光、そして水平線へ視線が抜ける構成が強調されている。
2月17日読了時間: 2分


新しい旅の形。スポーツ観戦旅行の変化−熱狂からラグジュアリー体験へ
近年、富裕層やラグジュアリー旅行者が求める体験は、単なるビーチリゾートや都市ステイから一歩進んでいる。「観るためだけの旅」から、「観ながらその土地の文化を体感する旅」へ。 その象徴がスポーツ観戦を軸にした旅だ。
これまではスポーツ観戦旅行といえば、サッカーW杯、オリンピック、ウインブルドンやテニス四大大会といった“特別な瞬間”に限られた体験だった。しかし今、その構図は変わりつつある。
Expediaのトレンドレポートによれば、世界の旅行者の57%が「旅行中にその地域ならではのスポーツを観戦したい」と回答。Z世代およびミレニアル世代ではその割合は約68%に上る。さらに日本人旅行者では、「その地域の伝統や文化を学びたい(55%)」「観戦時の雰囲気やエネルギーを感じたい(51%)」といった理由が上位に挙げられている。
つまり、スポーツ観戦は単なるエンターテインメントではなく、文化体験の入り口として機能し始めている。
2月17日読了時間: 3分


光とアーチが結ぶ、トゥルムの空とモロッコ建築
トゥルムのジャングルに差し込む強い日差し。その光をいかに受け止め、いかに制御するか——「Palma y Arco」は、その問いから始まった建築のように見える。
このブティックホテルは、モロッコ建築の構造的語彙を基盤にしながら、トゥルムという土地の気候と文化に応答するかたちで設計されている。単なる意匠の引用ではない。ここで行われているのは、異なる文化圏の空間原理を、光という媒介を通して結び直す試みだ。
“Arco(アーチ)”は、この建築の核となるモチーフである。連続する曲線はファサードや回廊に秩序を与え、同時にトゥルムの空を断片的に切り取るフレームとして機能する。
朝は淡く、昼は鋭く、夕刻には長い影を落とす。その移ろいは壁面に陰影のレイヤーを描き、建築を静的な存在から、時間とともに変化する立体的な装置へと変える。モロッコ建築に見られるアーチのリズムは、ここではより抽象化され、過度な装飾を排した幾何学として再構成されている。その結果、異国趣味ではなく、普遍的な静謐が立ち上がる。
2月16日読了時間: 2分
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