近年、富裕層やラグジュアリー旅行者が求める体験は、単なるビーチリゾートや都市ステイから一歩進んでいる。「観るためだけの旅」から、「観ながらその土地の文化を体感する旅」へ。 その象徴がスポーツ観戦を軸にした旅だ。
これまではスポーツ観戦旅行といえば、サッカーW杯、オリンピック、ウインブルドンやテニス四大大会といった“特別な瞬間”に限られた体験だった。しかし今、その構図は変わりつつある。
Expediaのトレンドレポートによれば、世界の旅行者の57%が「旅行中にその地域ならではのスポーツを観戦したい」と回答。Z世代およびミレニアル世代ではその割合は約68%に上る。さらに日本人旅行者では、「その地域の伝統や文化を学びたい(55%)」「観戦時の雰囲気やエネルギーを感じたい(51%)」といった理由が上位に挙げられている。
つまり、スポーツ観戦は単なるエンターテインメントではなく、文化体験の入り口として機能し始めている。