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THE DAILY PULSE


コレクターなら知りたい。注目の女性芸術家
いま、女性芸術家の実践が静かに市場と制度を塗り替えている。本シリーズでは、その表現の強度と評価の構造に目を向け、長期的にコレクションへ組み込むべき作家を考察する。
第一回に取り上げるのは、ロンドンを拠点に活動するサラ・アンステスだ。
アンステスの作品は、一見すると親密で静かな肖像画のように見える。しかし、その内側には断片化された物語が潜んでいる。若い女性像は夢の残像のように現れ、時間軸は曖昧に揺らぐ。過去と現在、現実と記憶、神話と個人的経験が交差する構造だ。
彼女の制作はドローイングと油彩のあいだを往復し、線の繊細さと色面の柔らかさが緊張関係を生む。構図は閉じているようでいて、物語は決して完結しない。この“未完の感覚”こそが、作品を長期的に解釈可能なものにしている。近年、アンステスはニューヨークのKasmin Gallery、Perrotin Gallery をはじめとする国際的文脈で発表を重ねている。市場の急騰型アーティストではない。しかし、キュレーション主導の評価が積み上がるタイプの作家であることは明らかだ。
2月17日読了時間: 2分


Martin Margiela(マルタン・マルジェラ)が九段ハウスで日本初の大規模個展 — 歴史的邸宅で紡ぐ“観察のアート”
ベルギー出身のアーティスト マルタン・マルジェラ(Martin Margiela) が、東京・九段ハウスで待望の大規模個展 「MARTIN MARGIELA AT KUDAN HOUSE」 を開催する。会期は 2026年4月11日(土)〜29日(水・祝) まで。歴史あるスペイン様式の洋館という空間全体を舞台に、これまでの創作世界が立ち上がる。
古邸×現代美術 — 親密な展示体験へ
1927年に竣工し、登録有形文化財にも指定される 九段ハウス は、旧山口萬吉邸として知られる邸宅だ。Margielaはこの空間に、コラージュ、絵画、ドローイング、彫刻、アッサンブラージュ、映像インスタレーション など、多様な表現を展開する予定だ。来場者は各部屋を巡りながら、作品とごく近い距離で向き合う体験へと誘われる。展示構成とキュレーションは、すべてアーティスト自身が手がけるという点も特筆される。
2月15日読了時間: 2分
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